で、彼のウェブサイト発見。The Blindfolded Pianist。どうやら彼、インターネットコンサートとかもやっちゃりしてる。すごぉい。彼にメールするとリクエストに答えてくれるらしいぞ!なに弾けるかって聞いたら、ゼルダとファイナルファンタジーともちろんマリオだそう。スーパースターだね彼。
スーパマリオピアノ少年
音質はこっちの方がいい↓
ttp://uptown.jengajam.com/blindfoldedmario.wmv
スウェーデン人はこの手の「人権無視を斬る」的な番組が大好き。こういう番組を見ては、「信じられない」「低俗だ」だのという罵声を浴びせる。これはスウェーデン人たちの日課。特に発展途上国の女性たちの問題、日本人女性の社会進出の問題とかは大好き。
今回のこの番組では腹黒そうな中国人経営者が「働かない奴らには金をやらない」みたいなことを言って、中国人女性たちが過酷な労働に虐げられているのを紹介している。彼女らはお金を貯めるために昼食抜きで15時間以上働いているとのこと。また90パーセントが女性だというこのおもちゃ会社のマネージャーは「女のほうがマネージしやすい」とか言ったりしているので、スウェーデン人女性は怒り心頭に発している。
この番組を見ると、ディズニーのぬいぐるみとかチャブラーシカのとかが違った形相をして見えてくる。
昨日は大家がここを借りたい人を4組ほど引き連れてやってきた。面白いのはドアを開けたときにスウェーデン人と日本人に鉢合わせたフランス人カップルたちの顔。この時に変な顔しなかった奴に次の住人になってもらいたいと思っている。選択権はボクにないけどね。
でも、そうでしょう。きっとここにはちょっと変な人がまた住むことになるんだろうと思う。入り口のドアには落書きされていて大家は一向に直そうとしないし。何しろ入り口にインターフォンなしなんて、フランスのどこ探してもこの建物ぐらいでしょう。なんてたって1930年から建ってるボロアパートだからね。戦時中はどんな状況だったんでしょう。
ちなみに大家はユディッシュフランス人。リヨン3区でルモルク(車で引っ張る台車)を売っている商人です。ユダヤ商法ってユダヤ人たちが生きてきた逆境の中から起こってきたものらしいんだけれども、まさに家の大家はその逆境に立ち向かっています。家の周りは開発の波に飲み込まれ古い家は潰されては近代マンションに変身し、リヨンのClubbingとかほざいているアホどもの住居と化しているんです。しかし、それでもここの大家、われらがCharnoudはそんなことにはめげずに平屋を持ち続けています。時には一通の道路を遮断してトラックを止め近所と大喧嘩。時にはシャッターに大きな落書きをされ。時にはショーウィンドーのガラスを割られ。そんなこんなでもCharnoud一家はめげずに元気に商いしています。
この家とお別れするのもなんとも寂しい限りでございます。何年かしてまたリヨンを訪れたときにこの家が残っているといいな。リヨンの旧市街と並んで、世界遺産に登録されるといいな。
ここんとこ、天気が悪い。雨上がりには虹が出てきれいだが、常にどよんとしていていやになる。しかし、それでもヨーロッパは冬がいい。フランス人もあんまり人を直視しなくなる時期、自分の時間が持てていい。外は寒いが中は暖かく、自分の世界を作りやすい。
スウェーデンはその期間が長いから、だからとても暖かなひと時を作る業に長けているのだと思う。ろうそくとか、暖炉とか、南のヨーロッパとは違った趣がある。サンタクロースもそうだ。やたらに帽子を深くかぶっている。とってもコージーです。
St Didier Mont d'orの先に小山があるんですね。で、そこで栗拾いしたんですよ。もう猟解禁されてるんで、辺りは銃声が轟き怖くてたまりませんでした。だから、「俺たちは獲物じゃないですよぉ!」って叫びながら森の中を散策したんですね。そうすると、その声に反応してどんどん鳥が逃げていくもんだから、猟師たち本気でこっちを撃ちたかったんでしょうね。
それはさておき、かれこれ30分度栗を拾って車に戻ったところ、鍵が開いてるじゃありませんか。こんな時は大体、「あ、閉め忘れたんだった」なんていう呑気な解釈をまずするんですね。ところがどっこい、バッグがないじゃないですか。ピッキングされてたんですよぉ。どういう方法かって、それがよくわからない。ほんの少しだけ鍵穴に傷がついてましたから、プロがやったんでしょうね。
で、そのバッグには家の鍵が入ってましたんで、早速ポリスに行きました。日曜は結構暇なのかフランス人らしからずものすごい手厚い対応をしてくれました。損害証明も丁寧に発行してくれて、すぐに鍵を取り替えるようにとアドバイスをいただきました。やさしいポリスに感謝!
で、アパートに戻って、大家にメインエントランスの鍵も変えるよう指示されたことを伝えると、なんのお構いもなしに「家のだけ変えれば、それでいいから」なんて言うじゃありませんか。あいついつまでたっても適当なんですよ。最後の最後まで窓のツッカエとかつけてくれなかったしさ。今度ギャフンと言わせないとね。うん。でもどうやって言わせるの?
で、Cordonnerie(鍵屋)をGoogleで検索してみました。そしたら出てくる出てくるフランスのヘボサイト。特に思いっきりCordonnerie.frのドメインとっちゃってるのが、Le Mansのどっかのしらない店のサイト。空き巣の多いお国柄なんだからこういう仕事、チェーン展開とかしたら儲かるんだろうけどなぁ。とにかく、ここフランスでは中途半端にネットがうまく動いとらん。足使って探したほうがよっぽど速いことがたくさんある。だから鍵屋探しのたびに今週末辺りに出ようかと思ってます
彼、最近お目当ての女性を見つけたらしく、ご自慢の猫ひげを相当丁寧に手入れしている。で、この女性も女性で猫好きでこまる。だから彼女のことはキャットウーマンと呼ぶことにした。もうとにかく、彼らのおかげで野良猫たちが飢えを凌げるのはありがたいことなんだけれども、これのせいでリヨン中の野良猫たちが集まり始めても困ってしまう。キャットマン、最近、餌を探すのにうちのゴミ箱とかあさってるし、度が過ぎないように監視し続けたいと思っている今日この頃。
マクドナルドのコーヒーはチョコまでついて1,2ユーロ。トイレもきれいなのでとても満足。このブログで何度も行っているようにフランスのマックを食べるといつも後悔するのだけれども、この日だけはこの満足感に大感謝。
トイレも終わったので、さてヴィシーに戻ろうと思ったが、腹が減って動けぬ。家から持参した特製ハンバーガーをマクドナルドの駐車場で頬張ることにした。子供が泣き出すほど怖いドナルドの顔を見ながらの特製ハンバーガーの味は格別だった。
もうそうなると、ヴィシーなんてどうでも良いということで、リヨンに帰ることにした。しかし、日ごろヨーロッパ旅行をする時以外は地図なんてもっていないので、どっちに帰ればよいのかわからなくなってしまい、車に置いてあった方位磁石をたよりにとりあえず東へ進んでみた。ところが、どこで間違えたか、クレルモンフェラン行きの高速に乗っているじゃないか。
しょうがないから、クレルモンフェラン経由で帰ることを決意。途中ヴォルヴィックを通過するので、エヴィアン、トノン、ヴィシーと水の町はほとんど巡ったのだからその帰結としてボルヴィックに寄ることとした。午後6時半、そんな時間にこんな小さな村に観光客なんておらず、とても不気味な印象だった。そういえばヴォルヴィックの宣伝をしていたジダンも禿げてたっけ。
そうそう、その前の日に2ちゃんで人食の話をタラタラと読んでいたもんだから、そんな山奥のひっそりした村に到着しちゃったらそりゃ、そういうの思い出すでしょう。だから、僕らの目にはヴォルヴィックの人々の顔は、人を食っちゃってそれを隠しているように見えたっけ。あぁ怖かった。
そんなこんなで、水の町巡り完全制覇。今度は六甲にでも行こうかしら。
フランスにいるのもあとわずか。つぎはどこへいきましょう。